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梅崎司と野田紘史の『プロフェッショナリズム』

オフ明け初日の大原サッカー場での午前練習は、ほとんどの場合、決まっている。

野崎信行アスレティックトレーナー主導で行なわれるフィジカル中心のトレーニングだ。
選手たちは多少の苦笑いを交えて、この練習を「ザキトレ」と呼ぶ。
フットサルコートでのチューブを使った肩胛骨周りの柔軟運動と強化にはじまり、体幹を鍛えるスタビリティトレーニング、バランスボードに座っての腹筋、ベンチを利用しての腕立てなどなど、そのラインナップはキツめなものばかりだ。

チーム全体でこの「ザキトレ」に取り組みはじめたのはゼリコ・ペトロヴィッチ監督時代から。
槙野や興梠、森脇など、移籍してきた選手の少なからずがこれらのメニューに当初苦戦していたことは、その厳しさを物語る一例と言っていい。



今日13日の練習では、このフットサルコートでの「ザキトレ」に梅崎司と野田紘史も参加。
同僚たちがピッチでのランニング系メニューに移行してからは、梅崎・野田ともそれぞれ個別の調整へと移った。
梅崎はジョギングをメインに時折ウォーキングを挟み、野田はジョギングと筋トレルームでの上半身強化メニューを交互にこなしていた。
もっとも、同じ「ジョギング」とはいえ梅崎の方が若干ペースは速く、野田にくらべると膝や踵(かかと)も高い位置まで上がっていた。彼らの負傷箇所の違いを思えば、当然ではあった。


梅崎は6日夕方、右眼窩底骨折の手術を受けている。
今日でちょうど1週間が経過。腫れは退いてはいたものの、右眼のすぐ下には手術痕らしき短い筋状のかさぶたがあった。
視力そのものへの問題はないそうなのだが、「まだ違和感はあります」と言う。
この違和感が消えるまでは別メニューでの調整が続くと思われる。

「(別メニューになりますけど)やれることは結構あるので、時間を有効に使いたいです」

と前向きな姿勢を見せていた。


左膝の靱帯を損傷した野田も、「(先週まではウォーキングだったのが)、ゆっくりだけど走れるようになりました!」と笑顔を見せた。
「ケガした瞬間は長くなるかなと思った」野田だったが、不幸中の幸いで、損傷の度合いは予想より軽度なもので済んでいた。


周知の通り、彼らの負傷はどちらも空中戦で相手と接触して負ったものだ。
ケガの原因となったプレーについて、ふたりはそれぞれに言及している。
そしてその言葉はどちらも、『プロサッカー』というものの一側面を端的に言い表すものだった。


梅崎:「サッカーは闘いなんだ、というところを見せられたと思います」

野田:「あの場面で競りに行かなければ、見ている人に気持ちも何も伝わりませんから」


選手ならば誰もが、ケガは避けたいと願う。
だが、あのときの梅崎は、あの場面での野田は、怖れることなくボールに向かっていった。

だからこそ、今回の負傷については、ふたりともある種の『納得』ができる部分があり、切り替えて次のステップを踏めてもいる。
仮に、ふたりのケガが怖じ気づいた末に負ったものであったならば、その落胆ははるかに大きくなっていたにちがいない。

梅崎も野田も、8月中の合流・復帰を見据えている。






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テーマ:Jリーグ - ジャンル:スポーツ

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プロフィール

小齋秀樹

Author:小齋秀樹
1970年12月18日、宮城県生まれ。仙台第一高校→早稲田大学卒業。
サッカー選手のインタビュー、ノンフィクション執筆をメインに活動するJリーグ登録フリーランスライター。

著書は『goalへ―浦和レッズと小野伸二』(文藝春秋)、『敗戦記』(文藝春秋)。

サッカー専門誌や『web Sportiva』、『Sports Graphic Number』への寄稿のほか、浦和レッズのホームゲームで発行・販売される『オフィシャルマッチデープログラム(MDP)』にて『WARRIORS IN RED』を連載中。

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